1〜3年目の在宅薬剤師インタビュー

薬剤師 A・I 先生(薬剤師歴3年)

今まで勤務していたところは
どんなところでしたか?
約1年間大手ドラッグストアの調剤薬局で勤務していました。敷地内薬局、門前薬局、面薬局など忙しい店舗に配属され、患者様に丁寧に説明するよりも、業務をこなす、処方箋をさばくことに必死になっていました。薬剤師になり本当にやりたかったことは業務をこなすことなのか?このまま何十年もこの仕事をするのか?と疑問に思いながら仕事をしていました。
今回転職を思い切ったきっかけはなんですか?
薬剤師になるという目標を達成し、薬剤師になってからどのようになりたいのかを考えた時に在宅医療の薬剤師に興味を持ちました。
お薬を渡した後、患者様は本当にお薬を飲めているのか?家での生活は?患者様ごとに合わせた服薬指導をしたいのでは?
そう思い患者様のお宅に訪問し、ありのままの姿を観察できることができる在宅医療の薬剤師に転職を決意しました。
池田薬局で在宅医療をしてよかったと思う事と現在悩んでいる事

在宅医療をしてよかったことは、担当の患者様を持てることです。2週間に1回定期訪問を行い、お話をしながら状態を確認でき、お薬のことはもちろん、生活で困っていることなど、なんでも気楽に相談できる関係になれます。患者様から美味しいご飯屋さんの情報や嬉しいお手紙を頂けることもあります。

悩んでいることは患者様の背景が様々で初めて訪問する際は不安になります。情報を読み込み、どのような患者様か想像をしてから訪問に行きますが、予想外のことがたくさん起きるため臨機応変に対応することが大変です。
今迷っている方へのアドバイス
在宅医療は一人一人の責任が大きいです。しかし、患者様を想う気持ちがあれば年齢や経験は関係ないと思います。
不安なことや悩むこともたくさんありますが、患者様や患者様の家族のために医師、看護師、ケアマネさんなど多職種の方と協力し、家に帰ってきてよかったと少しでも思ってもらえるようにみんなで考えることができます。
在宅医療でここまで出来るのかと驚くことも多く、調剤室の中では経験できないことがたくさんあります。
是非少しでも興味がある方は在宅医療の世界へ挑戦してみてください。

薬剤師 H・I 先生(薬剤師歴3年)

今まで勤務していたところはどんなところでしたか?
新卒で製薬メーカーの営業職(MR)として勤務しておりました。
仕事内容としては、医師やコメディカルに新薬や既存薬の新しいデータ等を紹介し自社の製品の処方拡大することが主な仕事内容です。
基幹病院をはじめ、クリニック等で製品の説明会をしておりました。
製品の紹介以外としては、医師の交友関係等を調べ仲の良い先生方にお声がけし、講演会の企画を立案することなどもしておりました。
今回転職を思い切ったきっかけはなんですか?
製薬企業の営業職から在宅薬局に転職した理由は、より直接的に患者様の健康に貢献したいという思いからです。営業職では、医師や薬剤師を通じて情報提供や販売促進を行っていましたが、実際に患者様と接する機会は限られていました。
一方、在宅薬局では患者様のご自宅に訪問し、服薬指導はもちろんコミュニケーションを行うことで、よりきめ細やかなケアを提供できる点に魅力を感じました。
また、医療チームと連携しながら患者様の生活の質の向上に貢献できることにやりがいを感じ、転職を決意しました。
池田薬局で在宅医療をしてよかったと思う事と現在悩んでいる事。
良かった点としては、患者様の生活に寄り添った丁寧な対応が出来ることです。
外来対応がメインとなる門前薬局とは違い、自宅で薬を受け取ることで患者様の負担軽減や日常生活や背景を知ることが出来、より深い関係を築くことが出来る点です。
悩んでいる点としては、私と近い年齢のがん末期の患者様と接する事がありどのような声掛けをすることがいいかという事です。正解は無いと思いますが、患者様に寄り添えるお声がけやコミュニケーションは常に考え勉強しております。
今迷っている方へのアドバイス

在宅薬局の最大の魅力は、患者様一人一人と深く関わり、安心と健康をサポートできるやりがいです。また、医療チームの一員として地域医療に貢献できる責任感もやりがいの一つです。
自身の専門性を活かしながら、患者様の生活の質の向上に貢献できる喜びは、在宅薬局ならでの魅力だと思います。
もし、迷われているならば一歩踏み出してみてはどうでしょうか。

薬剤師 M・K 先生(薬剤師歴1年)新卒入社

なぜいろいろな選択肢がある中で、在宅医療を選ばれましたか?
大学時代、祖父が末期がんと診断後、わずか3ヶ月後に他界しました。その際、「家に帰りたい」という祖父の願いを叶えることができなかったことに、大きな悔しさと無力感を抱きました。在宅医療に関する知識が乏しく、どうすればよいのか分からなかった自分の未熟さを痛感した出来事でした。
その後、薬局実習において、在宅訪問を積極的に行っている薬剤師のもとで学ぶ機会を得たことでご自宅で療養されている患者さまやそのご家族と向き合う姿に触れ、在宅医療の大切さと薬剤師としての役割の広がりを強く感じたことが在宅医療を選んだきっかけでした。
池田薬局で在宅医療をしてよかったと思う事と現在悩んでいる事
池田薬局では、地域ごとに担当制をとっており、特定の診療科に偏らない多様な処方箋を扱うことができます。そのため、日常的に幅広い疾患に対応する知識が求められ、特に外来ではなかなか関わる機会の少ない難病の患者さまとも関わることができ、非常に勉強になります。
また、ターミナルに関わる機会も多く、麻薬の取り扱いも日常的です。不明な点があればすぐに先輩方に相談できる環境が整っており、常に学び続けることができる職場だと感じています。
在宅薬剤師は、患者さまだけでなく、ご家族や医師、看護師、ケアマネージャー、施設スタッフなど、関わる人の数が非常に多く、各事業所との連携が欠かせません。その分、連携の難しさや重要性を日々実感しています。薬剤に関する専門知識はもちろんのこと、人との関わり方やコミュニケーションの力も求められ、現在はその部分にも力を入れて取り組んでいます。
新入社員として入ってみて池田薬局の雰囲気はどんな感じですか?
入社したばかりの頃は、在宅薬剤師としてというより、まず社会人として分からないことばかりでした。しかし、池田薬局では先輩方が私の課題を丁寧に指摘し、成長を支えてくださいました。気軽に相談できる雰囲気があり、不安を抱えずに日々の業務に向き合うことができています。
今就職先を悩んでいる学生さんへひと言
在宅医療は大学や門前薬局で学べる内容以上のものが現場には多くあり、初めは社会人としても薬剤師としても右も左も分からずくじけることもありましたが、その度に先輩たちに気軽に相談でき、自分の成長に繋がっています。もし、少しでも在宅医療に興味があるのなら飛び込んでみてもいいと思います。

薬剤師 M・M 先生(薬剤師歴2年)

今まで勤務していたところはどんなところでしたか?
私は一度社会人として働いておりましたが、30代を機に大学の薬学部へ入学し薬剤師となった経緯があります。以前は営業職として日々お客様や取引先と相対し、商品の説明や施策のご案内、企業への挨拶回り、店舗整備、電話フォロー、イベントの企画考案・実施、など業績に繋がる業務に携わっていました。
薬剤師になってからは一年間病院薬剤師として病院の薬局に勤めました。外来の患者様だけでなく、入院されてくる患者様のお薬の管理や、入院中の患者様の日々の様態の変化に応じたお薬の変更の提案や対応、他にも抗がん剤の無菌調剤などを行っていました。
今回転職を思い切ったきっかけはなんですか?
営業職の経験を活かし、より近い距離間で患者様と接する仕事であれば、自身の培ってきたコミュニケーションスキルを活かせるのではないかと考え、在宅医療に興味を抱きました。医療全体における在宅医療の必要性は増すばかりで、国の方針としても在宅医療に重きを置く大きな流れがみて取れます。そういった時流に乗ることも自身の成長に繋がるのでは、と考え思い切って転職に踏み切りました。
病院で携わっていた主な業務は外来患者の調剤と投薬でした。ただ投薬したお薬がどの程度効果があり、患者様の様態がどのように変化していくのか後追いで確認することが難しい状態でした。患者様の健康に寄与できているのか実感を感じにくい環境でした。その点、在宅医療では2~3週間おきに患者様のお宅まで実際に出向き、お薬の効果や副作用が出ていないか等を自分の目で見て感じ取れます。大学で学んできた知識がより活かせるのは、薬局の中よりも薬局の外にその場があるのだと考え、病院内の薬局から在宅医療に向かいたいと考え応募しました。
池田薬局で在宅医療をしてよかったと思う事と現在悩んでいる事
大学で学んだ知識が実際にはどのように扱われ応用されているのか、それを肌で感じ取ることが出来ます。知識として学んだことは一つの「点」として重要ではありますが、それだけでは臨床の場では通用しないことが多々あります。点と点が結びつき「線」になることをダイナミック感じられるのは、患者様との距離が近い在宅医療ならではの醍醐味だと思います。
悩んでいることは知識量の不足です。大学で学んだことは薬の効果や作用機序など基本的なものとなります。それを使うとなると、もう一段階上の知識が必要になってきます。同じ適用のお薬でも、AとBではどのような特徴の違いがあるのか。そういったことを臨床の場ではよく質問をいただきます。その場で答えられることもあれば、調べるのに時間がかかることもあります。疑問に思ったことや、他の先生方の担当の患者様で気になることは、すぐに調べるクセを付け知識と経験を蓄えていっている段階となります。
今迷っている方へのアドバイス
在宅医療では患者様や施設のスタッフ、また直接医師から問い合わせをいただくことが多々あります。一人一人との距離が近い分、様々な質問を受け、様々なことが現場で起きます。初めはそれに戸惑うことがあるかも知れません。一方でそれを解決できたときには自身の成長と喜びを感じられるはずです。
先輩の薬剤師もフォローしてくださる環境ですので、薬剤師として学びの場に身を置きたいという方には在宅医療はとても勉強になる環境だと思います。

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